薬膳の重要なキーワード、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」
キーワードは3つですが、これも「充分か、不足しているか」により症状が変わります。
6つの状態に分かれていく上、日々変化しやすい体質でもあります。
当てはまる数の多いものが現在のあなたの状態。
どれも同数である場合、一番重い症状のものから優先して緩和させましょう。
・気虚(ききょ)
気力が不足している状態です。やる気がでないなど。
1・胃がもたれる
2・疲れやすい
3・息切れしやすい
4・声が小さくなった
5・忘れっぽい
6・舌色が淡く、ふちに歯の跡がある
7・朝起きづらい
8・だるい、疲れやすい
9・朝起きづらい
10・食欲がない
・気滞(きたい)または気鬱(きうつ)
気が滞っている状態です。鬱憤、ストレスが溜まっている状態でもあります。
1・のどに何かつっかえた感じがする
2・偏頭痛が起きる
3・イライラ、ヒステリーなど情緒不安
4・ガスが多い
5・生理不順や生理痛が重い
6・不眠
7・溜息が多い
8・舌苔が黄色く、べったりしている
9・ささいなことに過敏な反応をしてしまう
10・みぞおちや胸、脇腹が張ったりつかえたりする
・血虚(けっきょ)
血が不足している状態です。貧血とは微妙に違いますが似た状態です。
1・抜け毛が増えた
2・動悸がする
3・夢をよく見る
4・目がかすむ
5・立ちくらみがする
6・頭がくらくらする
7・肌の色つやが悪い
8・顔色が青白くなった
9・忘れ物が多くなった
10・不眠ぎみ
11・こむらがえりが起きやすくなった
・血瘀(けつお)。瘀血(おけつ)ということも
血の流れが悪い状態です。
1・体が重く、だるい
2・頑固な肩こり
3・静脈瘤
4・肌が乾燥気味
5・動悸・不整脈がある
6・疼痛がある
7・舌に青紫か黒っぽい斑点がある
8・唇や肌が青紫色になった
9・月経痛、月経周期の異常
10・神経痛・頭痛が起きやすい
・津液虚(しんえききょ)
水のことを津液とも呼びます。体液、水分が不足している状態です。
1・肌がかさつく、脂っぽい
2・のどが渇きやすい
3・手のひらや足の裏が火照る。
4・頭や体が重い
5・顔が赤くなりやすい
6・尿の色が濃い
7・舌の表面に亀裂が入った。
8・カラ咳が起きやすい
9・寝汗
・水毒(すいどく)または痰湿(たんしつ)
水分の巡りが悪くなっている状態です。
1・雨の日に体調を崩しやすい
2・むくみやすい
3・体が重くだるい
4・乗り物酔いしやすい
5・夕方になると体がほてる
6・寝汗
7・舌苔が白くべっとりしている
8・お腹を押すとぽちゃぽちゃと音が鳴る
9・痰、唾液の量が多くなった
10・胃腸がむかむかする、空腹感がない
血と気は一緒に動くとも考えられているように、気虚と血虚の症状が出ていることもあります。
症状により勧められる食材は変わりますが、相性の良い組み合わせは多いです。
たとえが気虚と血虚両方であれば、牛肉、鶏肉、ブロッコリーと同じ食材だったりします。
水毒と津液虚も両方とも豆乳で改善出来ます。
いずれも、その状態がひどいならまず勧めている食材を摂るようにし、改善を感じたらなるべく各症状別の全ての食材をバランスよく取り入れるのが理想です。
例えば牛丼ですね。
気虚・血虚対策になると同時に、気滞対策にもなります。
牛肉でエネルギーチャージ、玉ねぎでエネルギーを巡らせるというイメージです。
そこにお味噌汁の具材をアレンジして出せば、和漢御膳が完成です。
それではおすすめの食材を見てみましょう。