和漢薬膳 生活

やる気がない時にやってはいけないこと・やると良いこと

一般的には良いとされていることでも、体調や気分によっては毒になることもあります。

知らず知らず気力が失われているかもしれません、ちょっとセルフチェックをしてみて下さいね→体質チェック2 「気・血・水」

 

まず、やってはいけないこと。

1・アロマテラピー
香りにはリラックス効果があります。
確かにリフレッシュ効果のあるものもあったり、いかにもやる気が出そうなものですが、「香りのよいもの」は基本、リラクゼーションです。
やる気がない時にリラックスすると、それこそ「人をダメにするクッション」に埋もれて埋もれて脱出不可になっていってるようなもの。
リラックスと無気力は似て非なるものですが、リラックスが無気力に繋がっていることはあります。
緊張こそがストレス、ではありますが、緊張は本来「生きるために必要なもの」です。
適度な緊張感がある方が寿命が延びる、とイワシとサメの関係からも伺えます。
過度な緊張に対してはリラックスを、とは言えますが、やる気がない時にさらに緊張感を奪えば気力が失われ危険です。

 

2・ヨガなどのリラックス系の運動
血流を良くし、呼吸が深くなりますので良い感じがします。
が、いうなればサウナの中に入っているような状態になってしまい、余計体は動きにくくなります。
さらに深呼吸は神経や筋肉をちょっと緩めてしまいます。
やる気がないのにさらにぼんやりさせるようなことをするのは危険でしょう。

 

3・瞑想
最近また流行りだした瞑想です。
古来より何か「ストレス」が流行病のように扱われると、きまって呼吸法、瞑想法などが流行しました。
仏教やお寺、そこで教えてくれる知恵などは素晴らしいものも多く私も好きな教えもたくさんありますが、かといって流行として軽々しく扱って良いものでしょうか。
流行っているから、と安直な瞑想法ばかりが独り歩きしているのは大変危険です。
知り合いの、当時うつ病の子(今は治った)が試してみたところ、
「今まで血が回らなかった部分に血が回った感じがして、余計混乱した。自分の思考の渦に飲み込まれそうになって余計に怖くなった」
というのです。
彼は一人でやってしまったそうです。
本来瞑想などは修行の一つ。誰か導いてくれる人がいる中でするもので、決して素人が一人でやってはいけないとのこと。
瞑想自体にもリラクゼーション効果がありますが、やる気がないのにまた落ち着いて落ち着いて、としていたらどうなるでしょうか。
しかも自分の問題が頭の中にめぐって混乱した、という人もいます。
座禅病、という言葉もあります。
もし瞑想や座禅に興味があるなら、しっかりと教わった上で実践するようにして下さい。
その上でなら良い効果をもたらしてくれることもあるでしょう。

 

4・甘いものを食べる
甘いものは適量なら脳と筋肉に程よい栄養とやる気を与えてくれますが、過剰だとやる気も出にくくなり眠気を誘います。
食生活のバランスが崩れ、腸に要らないものが溜まればストレスにもなり、代謝も悪く動くのが億劫になっていきます。
和食は体に良いのですが、糖分が含まれやすいので、おやつでわざわざ糖分を足す必要はない、と言われてもいます。
低血糖のリスクがあるならば糖分補給は大事ですが、過剰はどんなものでも良くありません。
どうしても食べたい場合、苦味のあるコーヒーや紅茶、緑茶なども一緒に摂るようにしましょう。苦味は心臓に良い刺激を与えてくれます。

 

では何をすれば良いのでしょうか。

1・まずは日光浴
これも朝10時までの日光を浴びること。
ガラス越し、窓越しでも良いので太陽光を浴びること。
日焼け止めを塗って、サングラスかUVカット眼鏡をかけてお散歩するのは特におすすめ。

 

2・最初は適当で良いので体を動かすこと。
ダラダラでも良いので、ラジオ体操とか、手をぶらぶらさせるとか、ゴキブリ体操とか、まずちょっとしたところから動かしてみましょう。
体が動けば心も動きます。
ヨガなどのポーズするものではなく、なるべく「動く」ものが良いです。

 

3・ちょっと激しめの色を見る。
赤色はわかりやすく興奮作用があります。
オレンジ色や黄色なども、なんとなく楽しいイメージがあり、疲れてやる気が出ない時にはビタミンを連想させる黄色はかなり力になってくれるでしょう。
また緑色も、リラックス効果があると同時に成長ホルモンを分泌させてくれます。
上に向かって伸びていく葉っぱのイメージは、やる気を回復させてくれるはず。
ピンク色も快活さを取り戻させてくれます。
白は緊張感を高めるので、向上心につながります。
やる気もなく注意力散漫となっているのであれば、青色を見てみましょう。

良ければこういうのも利用してみて下さい→カラーブリージングでリフレッシュ!色の力をあなたの心身に取り入れよう

 

4・気を補う食事をしてみましょう。
鶏肉、牛肉、シイタケ、と気力を補う食材は多い上に、スーパーでも手に入りやすいです。

気虚のあなたにおすすめの食材一覧

 

5・お尻に火をつけるか、人参を目の前にぶら下げるか。
「このままだとやばい……死ぬかも」
で動けるのか、
「もっといい人生を送りたい」
で動けるのか。
どちらでも最終的な目的は「ちゃんと生きる」です。
入口はネガティブでも、ポジティブに繋がっていくので大丈夫です。
分かりやすくダイエットで言うならば、「脂肪でぶよぶよボディになりたくない」で励むのか、「誰もがうらやむ素敵ボディになりたい・自分史上最高のボディになりたい」で励むのかということですね。
どちらも有効です。
仕事、お金、勉強、人間関係……と諸々ありますが、ご自身の性格や状況に合わせて考えてみましょう。

 

6・わくわくするようなことを考えてみましょう。
推し活の対象を目にするのでも良いでしょうし、面白い動画を見るのも良いでしょう。
お気に入りの音楽を聴くと鳥肌が立ったことはありませんか? 脳が喜んでいる証拠です。
自分のエンジンがかかる音楽や、絵など、そういうものを持っておくと良いスイッチになるでしょう。

 

7・おしゃれをしてみるのも良し。
メイクが上手くいったり、お気に入りのワンピースなどを着ると、自然とお出かけしたくなります。
アクセサリーも良いですよ。

 

8・やる気が出てきたらアロマテラピーなど、心身を整えるものはとても有効です。ぜひ活用し、元気な時とリラックスタイム、両方を楽しんでいきましょう。

 

やる気が出ない時、無理に出そうとすると心が悲鳴をあげるかもしれません。
疲れているなら休むことも必要です。
ずっと動きっぱなしでいれば、エネルギーが切れるのは当然のこと。
車だってガソリンや電気、(これからは水素とか)を適度に入れてあげないと走れません。
「まずやる気出したいな」
と思った自分を誉めてあげましょう。
そしてやる気の源になるものを適度にあげましょう。
男性と違い、ホルモンバランスの変化の波が細かく押し寄せるのが女性です。
しかも人生のオン・オフスイッチというものが女性にはあってないようなものと言われています。
休める時に休む、ということも覚えないと、動くべき時に動けません。
男女平等、男女平等、と言われていますが、ホルモンバランスが乱れにくく生理はなく妊娠も出産も出来ない男性とまったく同じように動くなんてことは不可能です。
せめて自分のことを全力で大切にしてあげましょう。

 

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