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あなたが口にしているその油、大丈夫ですか?

2023-06-21

 

危険油とは一体何なのか。そして安心して使える油とは?

地域により油を作る工程に違いがあります。化学溶剤は後に取り除かれるのでそこまで気にしなくても大丈夫。しかし高温で熱するという工程は世界的に一般的のようで、ここに危険が潜みます。

 

スキンケアでもそうなのですが、「油」はかなり健康に寄与しています。

しかし、メリットが多いものは使い方厳禁であったりデメリットも多いもの。
中には健康どころか毒になるものもあります。
健康でも美容でも突き詰めると「油」に行きつく……でも、その油とは一体何?
見極め方は?

 

それでは危険油を見てみましょう。それは「サラダ油」です。
サラダ油の原材料はベニバナ、ブドウ、大豆、ひまわり、とうもろこし、綿実、菜種、ゴマ、米の9種類が主です。
このいずれかサラダ油のもととして使われています。
複数を混ぜて作られている場合もあります。
「あ、なんだ植物油のことだ。じゃあ良いんじゃない?」
となりますが、この植物油をサラダ油にするためには脱色、脱ロウ、脱臭などの多くの工程を踏まえて作られていきます。

その工程の中で化学溶剤を使って植物の油分を無理やり溶かしだしていくのです。
この化学溶剤は石油から作られています。
石油は現代の私たちの生活を安定的に持続させるために大切な資源ではありますが、(石油を悪者扱いしている節がありますけど、石油というか、原油だって地球の産物ですよね)どんなものも使いようによってはデメリットが勝つことがあります。

石油を口にする、というのは、デメリットが多いでしょう。
そしてこの溶剤を使って無臭で濁りのない、そしてきれいな(見た目は)油にするため、高温で熱していきます。

 

植物油というのは非常にデリケートで、熱に弱いんです。
高熱処理されると本来健康に良い成分は「ヒドロキシノネナール」という毒素に変化してしまいます。
(長いのでヒドロと呼びます)
つまり、化学溶剤を使って、さらに高温で熱するため、サラダ油は見た目きれいで無臭だけれど、その中身は毒素が発生している可能性が極めて高いものということになるんです。

しかも調理するために使うのですから、もう一度加熱されることになります。
毒素の量はもちろん多い少ないはあるのですが、少ないとしてもほぼ確実に毒は発生します。

 

じゃあそのヒドロって何?
植物油にはオメガ6、そしてオメガ6の中に含まれる「リノール酸」があります。
リノール酸は人間の体内では合成できない必須脂肪酸で、それだけなら体に良いと言えます。
かつては日本人の食卓にリノール酸が含まれるものが少なかったので、摂った方が良かったのは確か。
しかし現代の食卓ではそのリノール酸が含まれるものが非常に多くなりました。揚げ物やお肉料理、洋食などですね。
もちろん外食もそうです。サラダ油は安いですから、安く提供できるお店とはそういうことです。
こだわりの天ぷら屋さんなどは、1~2時間で油を取り替えます。
もったいなく見えますが、そうでないと美味しい、体に良いものを提供出来ませんので。
さらにはスナック菓子、ファストフード、ケーキなどもサラダ油を使っている可能性が高いです。多くのお菓子の教本などはサラダ油を使うと書いてあります。
(植物油脂と表記されているものはサラダ油である可能性が高い)
そのためリノール酸過剰になっているのです。
リノール酸、オメガ6は必須脂肪酸なのですが、多すぎるのが問題なんです。

 

そしてそのリノール酸が200℃前後に加熱されると「ヒドロ」に変化します。
これは脳を酸化させます。
ざっくり言うと脳の神経細胞にとってはかなりの悪影響ということです。
認知症、やる気を奪う、子供なのに糖尿病・うつ病……といった望ましくない状態を引き起こす。
更には細胞膜がもろくなり、神経細胞がしめつしたり、栄養をうまく取り入れられなくなったり、ウイルスや細菌が入りやすくなったりします。
そのためアレルギー体質になりやすくなるんです。
疲労感が溜まり続ける、ということもあります。

 

トランス脂肪酸も要注意!
トランス脂肪酸とはマーガリンなどの含まれる人工的に生成された脂肪酸です。
体内に入ると分解できず、蓄積していきます。
トランス脂肪酸は細胞を錆びつかせ、糖尿病やアレルギーを出させるかもしれない代物です。
ちなみにキャノーラ油もサラダ油です。

 

では、その危険油を出来るだけ摂らないようにするには?
まずサラダ油を控えることです。
出来れば他の油に切り替えた方が良いのですが、値段の問題がありますし、オリーブオイルが良いとしてもずっとは買えないという事情はあるでしょう。
調理自体になるべく使わないようにするのがまず一つです。
油を使わないで出来る調理器具は多いですし、電子レンジってあれは意外と、かなり有能です。
蒸し・茹で野菜などは水分と一緒にビタミン類が流れていってしまうので、実は良い調理と言いにくいんです。
レンジだとそのビタミンだとかを残したまま調理できるので、けっこう、いや、かなり良いですよ。
しかも楽ですし、焦げ付かせないようにしながら中まで加熱することも出来ます。

 

以下はリノール酸含有量をランキングにしました。

参考までにどうぞ。また製品により成分量が変わります。あくまでも目安としてご覧ください。

1位 紅花油(サフラワーとも)です。73%
(近年では品種改良され、ハイオレックタイプのものもあります。オレイン酸が多く、リノール酸が少な目というもの。このタイプであればリノール酸は12%となっています。ただオレイン酸を意識しすぎる必要はありません)
2位 月見草油 72%
3位 ブドウ油(グレープシードオイル) 71.3%
4位 ひまわり油 57.6%
5位 綿実油 56.7%
6位 とうもろこし油 54.1%
7位 小麦胚芽油 53.5%
8位 大豆油 52.2%
9位 パンプキンシード油 51・8%
10位 ヘンプシード油 47%
11位 松の種子油 45.5%
12位 ゴマ油 43.9%
13位 カヤ油 41.9%
14位 ボラージ油 38%
15位 米油 34.3%
16位 アルガン油 33.2%
17位 ピーナッツ油 36.7%
18位 グリーンナッツヴァージン油 30%
19位 アーモンド油 24%
20位 菜種油 19%
21位 アボカド油 12%
22位 ティー油 10.5%

一日に必要なリノール酸の摂取目安は9gほど。
たとえば高リノール酸の紅花油であれば、およそ15gの中に含まれるリノール酸は11gほどになります。
15gとは大さじ1杯。15ccほどです。

次に危険油が使われているものを控えること。
コーヒーフレッシュ
ホイップクリーム
アイスミルク
ラクトアイス
マーガリン
ファットスプレッド(〇〇ソフトと書かれていることが多い)
ショートニング
ネギトロ



などなど。
スーパーに行った際、なるべく成分表示を確認するようにしましょう。
「植物油脂」と書かれているものは大抵注意が必要です。

マーガリンやファットスプレッドって、表記が軽やかな感じですけど実はちょっと怖いものです。
バターの方が安心なので、選ぶならバターです。
(もちろんバターを摂りすぎても良くないですけども)

 

近年の発表で、サラダ油体に悪くない、とうたっているものも多いのですが、その割にはやはり胸やけするという人は後を絶ちません。
加熱に関しても、そんなに熱加えてません、ヒドロは気化するから残りませんと言われていますが、レストランや家でも結局加熱しますからね。
それに、オメガ6、リノール酸とオメガ3のバランスが崩れているのも問題なんです。
サラダ油に非がなかったとしても、過剰な摂取は勧められないということなんです。

 

体内には油全体の摂取絶対数というのがあるので、オメガ3だろうと6だろうと、関係なく油は油。
だからまずサラダ油(本当に非がないとしてもです)の量が多いと、オメガ3の入り込む隙がなくなってしまうんです。
ヒドロは加熱しなくても発生する説もありますので、オメガ6系油をやはり控えましょうという話になります。

 

↓姉妹記事はこちら。

しかし油は必要である。

油の成分はどのように働くの?

果たして健康油とは

 

 

  • この記事を書いた人

深月カメリア

ライター:深月カメリア 女性特有の病気をきっかけに、性を大切にすることに目覚めたXジェンダー。以来、性に関して大切な精神的、肉体的なアプローチを食事、運動、メンタルケアを通じて発信しています。 Writer:Camellia Mizuki I am an X-gender woman who was awakened to the importance of sexuality by a woman's specific illness. Since then, I've been sharing an essential mind-body approach to sexuality through diet, exercise, and mental health care.”

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