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油の成分はどのように働くの?

2023-06-21

 

どんな成分が含まれていて、どんな風に働きかけてくれるのでしょう?

危険油についてはこちら→あなたが口にしているその油、大丈夫ですか?

 

飽和脂肪酸グループ

1・ラウリン酸
常温だと液体状であることがほとんどの植物油。
しかりココナッツオイルやレッドパームオイルは固体です。
それはラウリン酸と呼ばれる飽和脂肪酸が豊富なため。
ラウリン酸は酸化に強く、冷たい水でも汚れを落とせるという優れもの。
そのためシャンプーや石鹸などの「洗剤」に多く使われています。

2・ミリスチン酸
同じくココナッツオイルなどに含まれる飽和脂肪酸。
ラードやバターなど動物性脂肪にも含まれています。
摂りすぎると動脈硬化などの危険性が増すのですが、少量程度なら喉の乾燥を守ってくれたりもします。
酸化もしにくく、こちらも石鹸などに使われています。

3・パルミチン酸
パームオイルやカカオバターに含まれています。
その他には牛脂、ラード、みつろうにも。
こちらも摂りすぎると健康に害が及ぶ他、皮脂腺をふさいでしまうため敏感肌の人は使用できません。

4・ステアリン酸
カカオバター、シアバターの他、ラードや牛脂にも含まれています。
融点が70℃と高いのでろうそくの原料にも。
このステアリン酸は酸化しにくいため、化粧品や石鹸にも使用されています。
食品として摂ると、やはり健康被害があるので控えめにしなければいけません。

 

一価不飽和脂肪酸

1・オレイン酸
一価不飽和脂肪酸の中で最も酸化しにくい成分です。
オリーブオイルや椿油に多く含まれています。
血液中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心臓病、高血圧の予防に期待されています。
さらに他の美容成分の浸透を助ける「キャリアオイルの主な成分」でもあり、美容目的としても優秀。

2・パルミトレイン酸
ナッツ系の油に多く含まれています。
元々人の皮脂にも含まれており、加齢とともに減少していくものでもあります。
パルミトレイン酸を外から補うことで老化予防に役立つと考えられています。
植物以外ですと、馬油にも含まれています。

 

多価不飽和脂肪酸

1・リノール酸
αーリノレン酸とともに、体内で作ることが出来ない脂肪酸。
そのため食品から補う必要がありました。
リノール酸には血中コレステロールを下げる効果が期待されてきましたが、昨今では「摂りすぎ」による健康被害が。
更には加熱、酸化による毒素への変化が特に大きな問題です。
美容目的としては、皮脂腺を活性化させ肌の水分をキープするバリア機能を整えるなど、その働き自体は極めて優秀。

2・αーリノレン酸
注目を集めるオメガ3に含まれる脂肪酸。
血液のめぐりを良くすることで、体内、皮膚の炎症を抑えたり血圧を下げたり、と健康効果が期待されています。
脳の神経細胞を活き活きさせてくれるので、「魚を食べると賢くなれる」と言われてきました。
リノール酸の摂りすぎによるダメージを軽くし、癒してくれる大切な成分です。
体にたまりにくいため、ダイエットへの効果も期待大!

3・γーリノレン酸
PMS軽減への期待の他、炎症を抑えて皮膚を健全な状態に導く、と考えられています。

 

オメガ3,6,9の簡単な説明。
スーパーへ行くと、オメガ~と書かれていると思います。
これを見て選ぶことが多いですが、それぞれはどのような働きをしているのでしょうか。
(厳密にはオメガ6にリノール酸など、オメガ3にαーリノレン酸などが含まれています。成分を見ると細かく分かれていって大変なので、ここではざっくりとご紹介です)

オメガ3
血液のめぐりを良くします。
炎症を抑えたり、体を癒したり、とケアのために働いています。

オメガ6
こちらは血液を固める力を持っています。
ケガをした時、血が固まらないと大変なことになりますよね。
さらに体に異常があった時、炎症を起こしたり痛みを送ることで「体を守るように!」と注意喚起をしています。

オメガ9
こちらは体内で合成できる脂肪酸です。
オレイン酸を含んでおり、これについては上記で説明している通り。

 

そしてオメガ3と6は高温に弱いという弱点があります。
いずれも高温処理で毒素が発生するので、気を付ける必要があるでしょう。
サラダにかける、というのも良いですし、オメガ3に関しては刺身などで効率よく美味しく摂ることが出来ます。

という感じで、この3つはいずれも本来体に大切なものです。
オメガのバランスが良いのが理想的で、
守るオメガ6、癒すオメガ3、整えるオメガ9
と言えるでしょう。
役割がそれぞれ違うので、どれが突出して良いとか悪いとかの話ではありません。

比率としてはオメガ3が4割、オメガ6・9はそれぞれ3割ずつ、が良いのではと考えられています。
オメガ3が1、オメガ6は2という考え方もあります。
オメガ9は体内で合成出来ますし、特に意識する必要はありません。(オレイン酸はとても魅力ですけど)
一部では1:1:1で良い、ということもありますし、たとえばアレルギー症状がひどいようならオメガ3を重点的に……となるかもしれません。
そのくらいはっきりとは言えないのですが、3つで1つ、ということ、そして現代の生活ではオメガ6が過剰摂取になっているので、オメガ3を意識するくらいで丁度いいかと思われます。

 

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  • この記事を書いた人

深月カメリア

ライター:深月カメリア 女性特有の病気をきっかけに、性を大切にすることに目覚めたXジェンダー。以来、性に関して大切な精神的、肉体的なアプローチを食事、運動、メンタルケアを通じて発信しています。 Writer:Camellia Mizuki I am an X-gender woman who was awakened to the importance of sexuality by a woman's specific illness. Since then, I've been sharing an essential mind-body approach to sexuality through diet, exercise, and mental health care.”

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