人生において、多分、ベースとして一番大事なこと。自分を愛せば人生は輝きだす。

まず自分自身を大切にするということ。

©VOICEVOX：四国めたん

愛情、責任、尊敬、礼儀、信頼、知性、などなど……おそらく世界共通で美徳と呼ばれているものがありますね。
これは人間関係でも人生そのものに対してもとても大切で、これさえあれば何とかまっとうに生きていける……と言えるくらい大切なことです。
反対に、これがないと人生上手く行ってるように見えてもいつか必ず手痛いしっぺ返しを食らうものです。
せめて１つでもしっかり守ることが出来れば、何とかなります。
礼儀とかね。

でもこれらって、「他人」に対して注ぐだけで良いのでしょうか？

はっきり言うと「自分自身」が誰もがみな大事です。自分よりかわいいものは、他には滅多にないでしょう。
そしてそれで良いのです。
たとえ双子であってもいつか離れ離れになっていくものです。子供もそうです。
恋人や夫婦だって、生まれる前から一緒で、ずっと一緒に生きてきたわけではなく……ずっと一緒に生きていける存在ではありません。
自分の人生の主人公は自分です。
あなたの人生の主人公はあなたです。
あなたの目の前の他人の人生の主人公はその人です。あなたではありません。
だから自分の人生を生きる権利と責任がある。責任って書くと重いかな？
そのため自分がかわいいのは、ある意味当たり前で大切なことでもあるんです。（ナルシシズムとは違う）
そして一人きりになる人生の時間は多かれ少なかれあるものです。

そして例えばお仕事なんかでも、自分の特技を活かせるものは？
情熱を持って取り組めるものは？
それは自分でしかわからないものです。

自分で自分のことを知るということ。

自分で自分を尊敬するということ。

自分で自分を愛するということ。

自分で自分を信頼するということ。

自分で自分の責任を持つということ。

正直言うと、愛情などこれらを自分に向けるのは苦痛を伴うこともあります。
個人差はありますが、少なくとも私は、自分で自分を信じることなんてとても出来ないと思うこともありました。
それのせいで逃げたりしたし。
きっかけとして他人から導いてもらったり、真心を向けられたりして自己改革をしたいと思うことはあります。
誰かによって人生が救われることもある。
私の最近で言えば尊敬するビジネスマンのいう「あなたの人生そのものが資産。宝なんですよ」という言葉に支えられた。そういう外部からの支えでようやく気付けることもあります。

しかし、それでも他人に頼り切ることは出来ない。
自分で自分を大切にしてあげるということが出来ないと、他人とのまともな人間関係は構築出来ないし、仕事も上手く行きにくくなるし、人生でつまづくようなことも起きてきます。
それと、他人の真心に応えたいなら「自分を大切にした上で、相手も大切にしなければ」、関係性に無理が出てきます。依存になる可能性も出てきます。

自分で自分に嘘をついていると、そのうち心も体もぎくしゃくし始める。
ぎこちない笑顔が増え、人と会うのが億劫になって疲れてしまったりもする。
相手から「なんだか信用できない人」と思われるようにもなる。
他人に合わせているのになんで？
自分で自分に嘘をついているからです。

自分の心に嘘はつけるか？
つけるんです。
そしてそのうち自分が誰だったか分からなくなるんです。
自分で自分を裏切っている状態だから、体から何らかのサインも出てくる。
原因不明の体調不良として。
あるいはおさまらない悲しみや怒りとして。

嘘をついている彼女に近づいていく男性は、嘘の彼女を見ている。
だから相手が先に疲れてしまったり、中身がない、と見抜いて離れてしまうかもしれない。
彼女が疲れてもういやだ、となるかもしれない。

人は一人か？
一人ではありませんが、一人でもあります。
そして言葉にするのは難しいのですが、自分自身が自分自身で満たされているなら、一人でもある程度は大丈夫になれます。
「一個の独立した存在・個性として立っている」というイメージですね。

女性の場合は愛されるべき「器」ですし、男性は愛を注ぐ「水差し」の存在です。
その器は自分という存在でしっかり作られていないと、愛情を受け取ることが出来ません。
自分が他人を、そして自分を否定している時、その愛情を受け入れないようにしてしまうのです。
自分で自分を大切に出来ないというのは、自分という器を完成させない、フタをしている、あるいは割れている、欠けている……というような感じ。
でもちゃんと受け入れられたら、もっといいものがたくさん育めるようになる。

まずは好きなものを好きと思える気持ちを大事にしてあげましょう。
自分らしく生きてる人は男女問わず魅力的です。
それに、万民の「理想」「好みのタイプ」の人は結局いません。
誰かの理想に合わせても意味がありません。
「割れ鍋にとじぶた（いや割れてる必要はないし、割れてるなら補修すれば良いんだけどな）」で、ぴったり合う人と良い関係を築く方が良いのです。

あるがままの自分を愛せているなら、そのあなたを愛してくれる人が近づいてくる。
そして何より、あなたに愛されているあなたは、あなたを決して裏切りません。

それでは、ありがとうございました。