占いは当たるとか、インチキだとか、そういう話ではありません。考えようによっては良いツールでは、という話です。
メジャーなもので12星座占いとか、干支占いとか、血液型占い。
ああいうのは人それぞれの「タイプ」を説明しているじゃないですか。
それがそのまま当たっているとか、当てはめて偏見するのはダメだと思うんですけど、「少なくとも12通りのタイプに分かれる」というのはアリだと思います。
自分の性格はこうで、でも、Aさんの性格はこう。Bさんの性格はこう。
皆価値観やペースが違う。
そういう「違い」に対する理解や敬意はこれ、すごく大事なことだなと。
慎重派、連絡はまめにする方、サプライズが好き・嫌い……。
人は自分を基準に考えてしまうので、「相手や多くの人も同じ考えに違いない」と錯覚しますが、同じ目にあって同じ思いをするかといえばそれは違ったりしますよね。
石につまづいた時、石のせいにするのか自分の足が上がらなかったことに原因を見出すのか、とか。
運動能力が落ちているとしたら、鍛えれば良いよねと思うのか、ああ年取ったな、と終わらせるのか。
どこかの男性が「女性ってサプライズ好きでしょ」と言っていたのですが、私はサプライズってされるのもするのも苦手なんですよ。相手にも都合があるだろうしなあと思ったり、こっちは心の準備が出来てない、と思ったりしてしまって。
ああいう偏見は危険ですよね。相手の地雷を知らず知らず踏んでるかもしれない。
かくいう私も偏見してないかと言われると分からないのですが。
恋愛でも、積極的なのか消極的なのか。
どんな接し方が好きで、嫌いか。
スキンシップの好みは?SかMか?
どこまで行っても人はそれぞれ違います。
だからしっくりくる人がいたり、全然合わない人がいたりする。
海外との垣根がなくなってきてて、日本もかなり開けてきましたよね……というのもちらほら聞きますが、国や民族それぞれの文化や考え方に違いがあるのはそれ当然のことで、日本は四季と雨季がある島国です。
それに合わせた暮らし方がある。
これは極端な例ではありますが、日本人がいきなり北欧や、砂漠に行って、同じ暮らしが出来るというわけはない。
文化や風習は生きるために出来たものでもあるはずなので、そういう垣根というか、「違う」ことに対する敬意がないと危ないんじゃないかな。
歌にもあったじゃないですか、育ってきた環境が違うからって。
海外の人と接するのでも、恥ずかしがりの人は簡単にハグしたりキスしたりは出来ないので戸惑います。
でも向こうはそれが普通、と。
アメリカの人でも奥手な人は多いらしいので、「アメリカ人だから陽気で~」という風に思い込むのも間違いっぽいですし。
他人は自分とかなり違う価値観や気質を持っている。
となんとなくでも理解しておくと、人間関係でつまづくことは減るのではないでしょうか。
親密になった仲だとしても、相手のことを完璧に把握できるものでもありません。
彼・彼女は自分と同じなはず、と思い込んでダメになることも多いですから、「考え方や価値観のタイプが違うんだ」と頭の隅っこに入れてみて下さい。
そうすれば失望ではなく、理解しきれないということすらも含めた理解と、敬意が出てくるかと思います。
そうするうちに割れ鍋に綴じ蓋、凸と凹、しっくりくる人と良い関係性を育てていけるようになるのではないでしょうか。
ちなみに血液型占いは遺伝子学(?)として考えられるようで、遥か昔から農民にA型が多く、狩猟民族にO型が多く、遊牧民にB型が多く、遊牧民と農民の間にAB型が多くいたという説があります。
こう考えるとけっこう面白いよね。ちなみに私O型です。買い物に行ったらお目当てのものをまず確保しないとそわそわします。
狩猟民族の血が騒ぐのかしらと思うと面白い。
星座というより、季節生まれでは初夏生まれな人は開放的、初冬生まれは研究者タイプ……になりがちというのもちょっと納得できそうな。
きょうだいの生まれ順で性格が決まる、長男長女タイプはしっかり者で末っ子は甘えん坊というのは、まったく頷けないけど。
そういう人もいるけど、長男長女だから無責任な人も多く見たし、末っ子だからしっかり者も見た。
この性格診断は完全に偏見だなと思うなぁ。