和漢薬膳 体調が戻ったら……その時の食材の選び方
お食事や漢方などで体調が戻って来たら、バランスの良いお食事に戻しましょう。
例えば気滞であるとし、気滞に勧められる食材を食べた結果呼吸も楽になりリラックスが出来るようになってきたら、気を補うお肉類や根菜もしっかり食べるようにします。その時にも玉ねぎや香りの良いハーブを使って、「気」の両方にしっかりアプローチすると良いでしょう。
全てにおいてバランスが大事です。
そのため、「五味調和」と呼ばれるように、塩味、苦味、酸味、甘味、辛味、を一日三食(時にはプラスおやつ)に意識的に取り入れる。
緑色、赤色、黄色、白色、黒色の5色をなるべく揃える。
季節の「旬」を基に食材を選ぶ。
体を温めるものと冷やすものと中間のものを食べる。(これは旬に合わせると良い)
このように体調が良くなった後にも和漢薬膳の知識を取り入れることで体はより健やかになりますし、季節に合えば夏の暑さや冬の寒さに合った体になっていけます。
何より旬や色、味覚で選べば、食材選びが楽になります。
その他やる気が欲しい時には気を補うものを選ぶとか、リラックスしたい時には香りの良いお茶を飲むとか、生理が来るから血を作るものを食べておこうとか、「備える」考え方も出来ます。
おやつタイム(甘味)には苦味のあるコーヒーやお茶類を一緒に摂るようにする、ということや、楽しみで浮かれそうな時にはラベンダーティーなどで少し冷静さを保つというように自分自身を調整することも出来ます。
特定のものを食べ続けると腸への良い刺激になりませんし、バランスに偏りも出てきます。
何より飽きる。
私も普段もやし大好きなのですが、生理前と生理中は食べません。もやしは体を冷やすからです。
生理が終わったら食べます。ズッキーニもトマトも食べます。
お食事は毎日のこと。美味しく食べて、しかも健康が一番です。気楽に考えて日々の食卓に取り入れて下さいませ。