重要なのは、自分という器を自己愛で満たすということ。
©VOICEVOX:四国めたん
このグラスがあなただとしましょう。これが空っぽだから、埋めたくなるのです。
私達は時々、他人からの愛情を強く求めます。
それは、心の中に空虚感があるからかもしれません。
自分自身を愛し、自分という器、心を満たしていれば、その空虚感は生まれません。
が、自己愛が不足していると、自分の器は空っぽになってしまいます。
その結果、他人から愛情を注いでもらおうと必死になります。
自分という器が空っぽの状態だと、その空虚感を埋めようとして、食欲や物欲に走ったり、過剰な買い物をしたりすることがあります。
また、他人からの愛情を求めることもありますが、これはあくまで一時的な解決であり、本当の満足感を得ることは出来ません。
器が満たされていれば他者への愛も自然と溢れる。
自分という器が満たされていると、他人からの愛情を素直に受け取ることが出来ます。
それは、心の中に充分な自己愛があるからです。
自己愛があると、他者からの愛を拒絶したり、疑ったりすることがありません。
反対に、自分を愛せていないと、他者からの愛を感じられず、「なぜ私を愛してくれないの?」と追いつめ、相手に苦痛を与えてしまうこともあるのです。
しかし、自分という器をしっかし愛で満たすことで、他者への愛が自然と溢れ出します。
その結果、他者に対しても温かく、優しく接することが出来るのです。
これは、噴水のような循環ともいえます。
互いへの愛情の交流が起き、周囲へも広がっていき、また戻ってくるのです。
他者への貢献と依存。
他者への貢献は、社会において重要な要素です。
しかし、他者に過度に尽くすことで、自分という器を無視して空っぽにしてしまうと、自己愛が損なわれます。
他人への過剰な貢献は、実は依存の表れかもしれません。
自分の存在意義を他人に見出すのではなく、まずは自分という器を愛で満たすことが大切です。
もし、他者を助けるなら、その人が自立出来るように支援することが理想的です。
「飢えた人がいるなら、魚を与えるよりも釣りの仕方を教えよ」
という言葉のように、他者を依存させずに自立を促すのが、本当の貢献です。
陰陽のマークも、どちらも同じ大きさだからくっついた時にきれいな丸になるのです。
完璧ではない自分を受け入れる。
自己愛を育むためには、自分自身を受け入れることが大切です。
完璧ではない自分を認め、ゆるすことで、自分という器はさらに美しく、強くなります。
人生には失敗や困難がつきものですが、それらがあるからこそ深みが出て、生きる価値があります。
自分を責めるのではなく、感謝の気持ちを持つことが重要です。
自己愛が育つと、心の器はより大きくなり、他者からの愛情も素直に受け取ることが出来るようになります。
また、自分の心が満たされると、他者にもより優しく接することが出来るでしょう。
良いことがあった時、自然と誰かに優しくなれたことはありませんか? そういうことです。
そして優しいと甘いは違うということもわかるでしょう。
それでは、ありがとうございました。