「好きなタイプ」は人によってずれている──好みとセクシャリティのずれを理解する
あなたは「自分がかっこいいと思う男」は、みんなもかっこいいと思われているはずだ――そんなふうに考えたことはありませんか?
たとえば、自分が好きな俳優、憧れるミュージシャン、目指したい理想像。それを異性に話したときに、いまひとつ反応が薄い。逆に、そこまで魅力を感じない人物を「あの人、最高にセクシー」と語られて、ピンとこない。
これ、実はよくある話です。
■Xジェンダーだから感じることかも?「なりたい」と「惹かれる」は、別物かもしれない
たとえばXジェンダーのため性自認が変化する私は、”同性”として憧れる人物として、B’zの稲葉浩志さん、ノーマン・リーダス、エド・ハリス、マッツ・ミケルセン、真田広之さんといった人たちを挙げます。芯があって、ストイックで、表現力に富んでいて、年齢を重ねても自分の魅力を更新している。
そして彼らは同性からの支持も高い。
正直彼らを見ていると羨ましさから性同一性障害のようになってしまうので、あんまり見ないようにしています……というくらい、「男としてかっこいいと思う男」です。
でも、彼らを「異性として好きか」と聞かれたら、答えは微妙。
女性としてもマッツさんと真田さんには色気を感じるのですが、他の方は「自分がこうありたい存在」であって、「異性として惹かれる対象」ではないのです。
「人として良い感じの人だ……」とは思っていますが。
⚠️これらはあくまでも私の感覚。「同性・異性として好むタイプの違い」をサンプルとして出したまでです。当然ながらそれぞれ女性にもモテる魅力を備えてらっしゃいます。
この「ずれ」に、無自覚の方もいらっしゃいます。
ありがちなのは、「自分がなりたい・かっこいいと思う男像=女性にも好かれる」と思い込んでしまうこと。
AVでも女性向けと男性向けだったら、演者さんががらっと変化します。
■セクシャリティには“ずれ”がある
セクシャリティというのは、単純に「男が女を好き」「女が男を好き」「同性愛」「バイ」などなど……という図式ではありません。
誰を理想とし、誰に惹かれ、誰に嫉妬するか――その方向性は、人によってまったく違う。
・「同性として憧れるけど、異性(or 恋愛対象)としては惹かれない」
・「自分はそのタイプになりたいけど、付き合いたいとは思わない」
・「自分がかっこいいと思っている人を、女性は全然セクシーだと思っていない」
こうした“ずれ”があることを理解しないまま、自分の「好き」を押しつけてしまうと、うまくいきません。
恋愛やコミュニケーションのズレだけでなく、職場での「人望があると思ってたのに……」という失敗にもつながるかも……。
■「同性から好かれる」ことは、実はかなりハードルが高い
よく「同性からモテる男は信頼できる」と言われますが、実際そうだと思います。
なぜなら、同性から好かれるには、本当に性格が良くないと無理だから。
男同士の付き合いは、遠慮も忖度も少ない。
お世辞や恋愛感情が入り込まない分、ごまかしがきかない。
素のままの行動、誠実さ、気遣い、ユーモアのセンス――そういう要素がしっかりしていないと、同性からの信頼は得られないのです。
同性だからこそ感覚で分かる「人間性」があるので、その分シビアに。
そのため同性に好かれるのは誇らしいことと言えるでしょう。
ただし、ここで注意したいのが、“同性会”の危険性です。
■愚痴と文句ばかりの同性会には注意
「同性同士の安心感」が行きすぎると、「愚痴と文句を言い合う魔窟」になってしまうことがあります。
とくに学業・バイト・仕事や家庭のストレスが増えると、こうした会話に依存するようになりがち。
本来、同性の仲間との会話は、自分を見つめ直したり、相互に支え合ったりする良い機会になるはず。
しかし、悪口や被害者意識ばかりで連帯してしまうと、どんどん自己肯定感が下がり、建設的な思考ができなくなってしまう。
だからこそ、「同性に好かれる人間であれたら素晴らしい」が、「同性に迎合しすぎる」のは考え物なのです。
異性からしても「男の世界に入り浸ってる男ってなんか成長しないよね」となるのです。これは女性も一緒ですが……。
■「好み」は自由、でも「共有」は慎重に
自分の“好き”を持っていることは、素晴らしいことです。
誰に憧れ、どんな人間になりたいかというのは、その人の人生観や美意識を反映しています。
自分以外のものに触れることで刺激や成長が促されるものなので、そこに同性の背中があるのは安心感もあるでしょう。
ただ、それを他人に押し付けたり、「みんなもそう思ってるだろう」と前提にして話すのは危険です。
でも好みには“ずれ”があるという前提に立てば、他人の“好き”に対しても寛容になれる。
そして、同性にも異性にも誠実であろうとする姿勢が、最終的には信頼にもつながります。
🔚 まとめ
- 男にモテる男性が女性にもモテるとは限らない。
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「なりたい人」と「惹かれる人」は別物であることがある。
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セクシャリティや好みに“ずれ”があるのはごく自然なこと。
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同性から好かれるのは素晴らしいが、馴れ合いは魔窟になる危険もある。
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好みは自由。でもそれを共有するときは、慎重に。
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自分の“好き”に誠実に。他人の“好き”にも敬意を。
