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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 最終話 新たな流れ
灰は雨に濡れ、重みと暗さを増して落ちてくる。 クレマチスは王都に積もる灰を見ていたが、足下の揺れが大きくなっているのに気づいて目を見開いた。 「来る……! ベリル姉様!」 ベリルも気づいていたら ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第39話 地下宮殿
ピオニーは後に続いた兵士により投獄された。 暗殺者達は投降し、軍に協力して薬を各方面に届けに行ったという。 軍は動かないのではなく、動けない様子だと報された。 何はともあれロータス達は開かれた ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第38話 なすべきこと
王都の近くまで到着したものの、不気味なほど静まりかえって人の気配がない。 橋と門は両方閉ざされているが、オニキスの合図で中から開かれた。 一行は武装していたものの、拍子抜けした空気すら漂う。 ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第37話 銀の竜の婚礼 *官能シーンあり
3日が過ぎた。 静かの森はいつになく人が多い。だが相変わらず静かなままだった。 ダイヤモンド山の噴火に、王都で起きたクーデターとその首謀者の判明に皆混乱しているためである。 王国軍はアゲートの ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第36話 流れ出る怒り
ダイヤモンド山の頂上のほど近く、そこに丸く造った人工の湖がある。 スティールは二人減った弟分とプルメリアを連れそこに立っていた。 他の鏡の通路は潰されたらしい。これで逃げることも行くことも出来な ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー第35話 ダイヤモンド山
広場に旅だった者達が戻り、鏡の破片や銀食器が集められる。合計6つ。 「刺客は現れなかったか?」 とオニキスが聞くと、やはりそれぞれ現れたが撃退したという。 「これで魔女の道を潰したわけだな」 シ ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第34話 腹を割って
ダブルリバーは思ったよりも乾燥していた。 人の気配は少なく、農業もまともに機能していない。 家畜といえばロバが多いようだ。彼らは粗食に耐え、頑丈で小柄なため馬より好まれる。 ロータスの指示でロ ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第33話 各個撃破
広場にシャムロックがやってきて、新たな報せをもたらした。 ――アジュガ王子の戦死。 集落にはまた沈んだ空気が流れた。今更彼に対する怒りはなく、ロータスの胸中にあるのはなんとも言えない悔しさだけだ ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第32話 会議
静かの森に入ったが、ロータスは道を知っているわけではない。シトリンが先頭に立ち、案内するのに従うばかりだ。 カラスが飛び去っていくのが見えた。彼らはどこへ行くのか……方角も分からないが、とにかく遠 ...
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Tale of Empire ー復活のダイヤモンドー 第31話 王都陥落のその日
話はさかのぼるが、王宮が陥落したその日である。 王都で起きた暴動により、民が離れていった。 まだ残っている者達もいる。ジェンティアナは騎士を呼び、彼らを速やかに王都から脱出させるよう指示を出した ...