-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第39話 化けの皮
2022/5/14 ファンタジー小説
黒い波の中にゆったりと光の粒が混じっている。 瞑想の最中、額のあたりで見えるその光や揺らぎは、日々増えていた。 斎戒を終え、神殿でお祈りのための日々が始まって4日経つ。 王城では軽微犯罪はある ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第38話 沼
2022/5/7 ファンタジー小説
ブルーがシャムロックを連れて来た、という報告をコーから受け、オニキスはバーチ城へ向かった。 シャムロックの足首についた小さな筒から手紙が届いたのだ。 「内容は?」 「侍女長殿からです。一つは斎戒が ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第37話 その声
2022/4/30 ファンタジー小説
1週間かけて行う斎戒は朝早い。 朝日が登り始めるころに目覚め、朝日を浴びながら体を洗う。 体を洗うのはスケイル山にある青湖だ。 その名の通り、澄んだ青い湖。湖面は穏やかで、身を清め力があると考 ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第36話 神域へ
2022/4/23 ファンタジー小説
夏祭りの準備のため、スケイル山に向かうのはいよいよ明日だ。 白樺の苗木は順調に育っていた。 シルバーは膝を抱えてそれを見つめ、頭の中では違うことを考える。 鉱夫達の様子は日々変わっているようだ ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第35話 暗中模索
2022/4/16 ファンタジー小説
オニキスはいつも通り、王の日記を読んでいた。この時はコーも一緒で、マゼンタとブルーの4人での作業となっている。 マゼンタが言うには、シルバーもこの頃王の日記を読んでいるらしいとのことだった。 彼 ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第34話 バーチ物語
2022/4/9 ファンタジー小説
バーチの先住民と、初代王が結ばれた物語は今でも「教訓」として伝えられている。 バーチの初代王は時の皇帝の末弟であり、若々しい青年だった。 青年はバーチに王として赴任するが、そこにいたのは角を持つ ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第33話 薔薇園の夜
2022/4/2 ファンタジー小説
帝国軍の新たな先遣隊が到着し、アンバーはその引き継ぎ指導を開始した。 アンバー達の調査により浮き彫りになった濁流の続く箇所は地図に記され、机に出されたそれには危険地帯を表す赤い線が生々しく描かれて ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第32話 王の日記
2022/3/26 ファンタジー小説
黒々と輝く鱗が蠢いている。 いつもの夢だ。 シルバーは手にしているペンを握りしめ、どこへともなく逃げだそうとした。 「どこへ行く?」 そう耳元で囁かれ、シルバーは小さく悲鳴をあげると腕を振り上 ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第31話 捜査開始
2022/3/19 ファンタジー小説
朝、執務室の窓から庭を見おろし、シルバーは異様なものを見た。 オニキスとナギ、コー以外の捜査機関のメンバーがテントを設営しては直し、設営しては直し……を繰り返している。掃除もやりながら。 かなり ...
-
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 小説
Tale of Empire -白樺の女王と水の貴公子ー 第30話 こんなひとときも
2022/3/12 ファンタジー小説
持っているドレスの中でも一番良いものを、とシルバーは古いものだがシルエットの美しい、なめらかな生地のドレスを選んだ。 オフホワイトのそれは純白のレースの縁取り、刺繍の銀糸はロウソクの火でちらちら輝 ...