りんごの花 小説

「りんごの花」第9話 そのまま……(官能シーンあり)

 律の、シャンプーの香りの残る髪に鼻を埋め、耳に口づける。
 飯塚は触れる部分から赤く染まる素直な耳に気分を良くし、肩を撫でながら続けた。
 律は息を乱し、飯塚の服にすがるようにつかまると時々腰を揺らす。それを支えるように手を回すと、熱いものにでも触れたかのように彼女の体が跳ねた。
「ちょ、ちょっと待って」
「何?」
「腰抜けそう」
「良いよ、抜かしても」
「ダメでしょ、立ったままなのに」
 律が飯塚の服をぐいっと引っ張った。
 飯塚はそれに構わず、パジャマ越しに彼女のお尻に触れ、揉むと体を密着させた。
「譲くんっ……」
「大丈夫だって、支えてるから」
「も……」
 律の口から小言が飛び出さないよう、キスで封じ、細い腰を撫でると張りのある胸に手を這わせる。
 どことも違う柔らかさで、ぽよぽよとしているのに手にしっかりと馴染んでくる。いわゆるナイトブラをしているのが残念だが、その柔らかいカップを半分に折り曲げ、パジャマのボタンを2、3外せば乳白色のメロンが二つ、谷間を作って飯塚の目を釘付けにした。
「せ、せめて座らない?」
「すぐ終わらせるから、このまま」
「でも……」
「明日お客が来るじゃん? ちょっと控えめにしないと俺らがヤってるってバレるよ」
 お互いの匂いが移るっていうか、と鼓膜に注ぐように囁けば、律が体を強ばらせた。
 耳が敏感なのだろう。
 ふとシャンプーとは違う甘い香りが漂ったのに気づき、飯塚はにやりとした。
 嫌がっていない証拠だ。
 調子に乗って律の全身をなで回せば、すでに体が敏感になっているらしく、時々甘い息が乗る。
 追い詰められた小動物のような姿についからかいたくなり、壁に追い詰める。
 パジャマの下を脱がした。
 膝をついて下から見上げる格好になると、律が両手で脚の付け根を隠す。
「なんで電気……」
「消したら見えない」
「せめて明かりを落として欲しいの」
「んー……」
 顔を真っ赤にして「お願い」をする律の言うことを聞いてやりたくなったが、飯塚は首を傾げて「どうしようかな……」と焦らした。
 律は脚をすり寄せ、消え入りそうな声を出す。
「ねぇ。こんなに濡れたら、見られるの恥ずかしいの」
 と、なかなかの発言に飯塚は目を丸くし、頷くと立ち上がり、リモコンを取った。
 オレンジ色の目玉焼きのような明かりに設定すると、律はあからさまにほっとした様子を見せる。
「そんなに嫌だった?」
「恥ずかしいから……そんなに綺麗じゃないし」
「うっそ。すげぇ綺麗だったよ」
「言わないでっ」
 律は眉をつり上げた。しかし全く怖くない怒り顔だ。目が潤んでいるせいだ。
 飯塚はごめんごめん、と言いながら律の体を抱きよせる。
 すっかり勃ちあがった自身のモノをカーゴパンツ越しに彼女の肌に擦りつける。
 律の体がびくりと震えた。
「もう固くなってる……」
「前の思い出したから……バカだろ? 正直すぎるよなぁ」
 律のパジャマの裾から手を入れ、すべらかな背中を指先で撫でる。
「ん……」
 と、鼻にかかったような声が飯塚のモノを更に固くさせた。
「律って背中触られんの好き?」
「た、多分……」
 律は頷きながら、何度も脚をすり合わせている。
 そのショーツの中を想像し、飯塚は腰が重くなった。
 おそらくたっぷり濡れて、花芽が赤くふくれて健気に震えているのだろう。
 飯塚は蜜をすすりたいのをこらえ、パジャマのボタンを更に外す。
 ベッドで見るのとは違い、寄せられたまま固定され、露出している白い乳房がぷるぷると波打った。
 胸を掴んでカップから取り出せば、ぴんと尖る淡いピンク色の蕾が見えた。
 律は顔を真っ赤にして顔を背ける。飯塚は寄せた胸の間に鼻先を埋め、ほんのり甘い律の匂いを肺一杯に吸い込んで、声をかけた。
「せっかく綺麗にしたのにな」
「うん……あとで軽く浴びるから……」
「なるほど。ま、なめ回すのはやめとく」
 飯塚はそう言うと、乳房の感触を楽しみ、時折かすめる乳首が膨らむのを手のひらで感じ、指でつまんで弾いた。
 律が腰を曲げ、脚を震わせた。
 ぴちゃっ、と音がしたのは気のせいではない。
 飯塚は体温が上がり、上衣を脱ぐと額をぬぐった。わずかに汗が浮かんでいる。
 カーゴパンツのチャックを下ろし、濡れた下着からモノを取り出すと自身で握って慰める。
 律がそれを見ていた。
「……しようか?」
「え? いい、いい。気にするなよ。それより服越しに触るのって面白いよな。こうやってさ」
 律のパジャマを胸にかぶせ、爪をたてて軽くひっかく。
「あっ!」
 と、甘い声と同時に律が背を反らせた。
「なんかパジャマに乳首の形浮いてんの、エロい」
「譲くんってすけべ……」
「そりゃあ……そうだろ」
 そのままひっかき、押したりを繰り返すと律は口元に手をやり、もう片手を脚の付け根にやった。
 与えられる快感に身をよじって耐えようとする姿に、どんどん攻略したくなってしまう。
 弱いのであろう耳に、ちゅっと音立てて唇で吸い付けば、律は喉を震わせて首をふった。
 そこからまた彼女の匂いが強く香る。
 どこか爽やかな、甘い香りだ。
 ひどく落ち着くそれを堪能するうち、何かが脳裏をかすめる。
 薄ピンク色の、ひらひらと風に乗る――
 飯塚は頭をふって今に集中した。律を強く抱きしめ、下腹部に手を滑らせる。
 ショーツの中に忍ばせると律がほっと息を吐き出して飯塚の胸元に頭を預けた。
 信頼されている感覚に気を良くし、律の体を支えるように肩を抱く。
 思った通りショーツの中はすっかり熱く、ひくついた花芽はすでに蜜で濡れていた。
「あ……っ」
 ぬちゃっ、と膜をかき分けて割れ目に指を沿わせる。
 軟体動物に指をぞろぞろ確かめられているようだ、指がとけそうにじんじんと熱い。蜜口を見つけるとゆるゆるといじり、中指を曲げて進入させる。
 潤んだヒダのある内壁が、指を迎えて騒ぎ出した。
「……ん……ふぅ……」
 中は熱くとろけているが、やはり感度は良くないらしい。律は顔色を変えないまま飯塚にすがるようにした。
「譲くん……」
「ん?」
「キスして……」
 律の求めに、飯塚は応じる。
 唇を吸ってなめ回し、ぬるついた舌と舌を絡める。
 律の体から力が抜け、腰を抱えると彼女は脚を飯塚の脚に絡めてきた。
 蜜口が広がり、指が動きやすい。飯塚が意のままに中を探れば、蜜が垂れて彼女自身の膝を濡らす。
「……ゴム持ってる?」
「持ってる。もう挿れた方がいいか?」
「うん……疲れちゃうから……」
 律の言葉に飯塚は頷き、ポケットからコンドームを取り出す。
 律はその場でショーツを下ろし、濡れているためか脱ぐのをためらった。
 飯塚はコンドームを着けると律の片足からショーツを脱がせ、残した左足を持ち上げた。
「えっと……」
 律が戸惑った様子を見せ、飯塚はその脚を腰に巻き付けると腰をぐっと引き寄せる。
「パンツ引っ掛かったままってクるものがあるよな……」
「結局脱げそうかも」
「かもな」
 飯塚はモノの先端を蜜でたっぷりと濡らす。
 ひくつくぽってりとした花びらをかきわけ、蜜口にあてがうと律が肩を縮めて飯塚の肩にしがみつく。
「挿れるぞ」
「ん……っう」
 ぐぷぷっ、と蜜が溢れ、モノをなめらかにする。
 飯塚は腰を落とし、下から突き上げるようにして中を掘り進める。
 きついのも一瞬で、内壁はずるずるとモノを引っ張り上げた。
「あっ……!」
 ぎちっ、とハマる感覚があり、飯塚はつい声を出す。
 それに気づいた律と間近で目が合い、飯塚は思わず唇を貪った。
 ふっくらとした唇に、飯塚を丸ごと包むような口内。遠慮がちな舌をつんと突けば、返事するように舌の表面が触れあう。
「っはあ……あっ……お腹いっぱい……」
 唇が離れると律がつながった部分を見つめて言った。
 彼女は自身の下腹部を撫でる。
「動いていい?」
「あっ……いいよ」
 飯塚は律の脚を抱え、腰をくいっと動かした。
 内壁がモノを締め付け、熱を伝える。
 体が熱に包まれ、性感だけが強くなった。
 酔った心地のまま奥に押し入り、またギリギリまで出して、を繰り返すと鋭さを増す快楽に腰が重みを増した。
 それを逃がそうと息を吐き出せば、律のまつげが滴で濡れているのが目に入る。
 喉が腫れたように熱いのを感じ、それを癒そうと彼女のまぶたに口づける。
 律がくすぐったそうに瞬きをして、ようやく気づく。
 彼女は気持ちよくないのでは?
「ごめん、俺ばっか良くなってた」
「え? 良いのに、気にしなくて……」
「嫌だね、一人でよがったってバカらしいじゃん。律をもっと喘がしてみたい」
「それは……怖いんですが」
「もっと楽しめよ。なんか……まあリラックスとか、エクササイズと思って」
「あのね……本来は赤ちゃんが出来る行為だからね。エクササイズはちょっと嫌」
「エクササイズじゃなかった? それに俺子供好きだけどな。もしそういう将来が来たらサバイバル教え込むつもり」
「……男の子には良いかもね」
 突然の話題に急に吹き出してしまい、律を見ると彼女もおかしそうに屈託のない笑みを浮かべていた。
「案外教育方針、気が合うんじゃね? 俺ら」
「さあ……」
「まずは今のことだよな。クリ触ったらイケる?」
 飯塚の直球な質問に律が眉を開く。律は密着した下半身を見下ろすと、自身の指を秘部に沿わせてゆく。
 むずむずする電流が走ったようだった。
 律の指がそのまま、飯塚のモノと彼女自身の蜜口を撫でたのだ。
 しかし当の本人は確認、といった感じの表情を浮かべている。
「うん……ここ」
「ん?」
「ここ……じゃないとちょっと痛いの」
 律の示したのはクリ――花芽を包む薄皮の根元部分だ。飯塚は律の指と交替にそこに触れた。ぬちゅっ、と音がして、指がとろとろした熱い蜜に濡れる。
「はぁ……うん。そこならイケそう」
 律が満足そうに吐息し、頷いた。
 素直に性感を伝える彼女にやはり「律儀」だな、と飯塚は密かに感心し、そこをくりくりとなで回す。
 そのたびに律の腰がくねって、中がきゅんきゅん締まる。
 なるほど、素直に聞いてみるものだ、と飯塚は一人納得してそれを続けた。
「ん……んぅ……!」
 律の胸元が、乳白色から桃のように染まってゆく。
 美味しそうに色づく胸元に顔を寄せ、体をすりよせながら仰け反る喉をじっとり舐めた。
「あっ!」
 律の手が背中をぎゅっと抱く。
 喉も首も弱いらしい。
 彼女の脚を高く持ち上げ、背中を壁に預けさせると腰をぐいっと押しつけた。
「すげ……」
 内壁がさざ波を立て、飯塚のモノに吸い付く。
 背骨から頭にかけてじわじわと溶かされそうな快楽だ。
「んん……!」
「中、すげえ良いよ……律は? 気持ちいい?」
「い、良いよ……っあっ、腰抜けちゃう……っ」
「抱きついてて。ほら」
 律の背中をしっかり抱けば、汗でしっとりと吸い付いた。
 顔が見えなくなったものの、余裕をなくした息づかいに甘い声が乗っている。
 その声を聞いていると、耳が溶けそうだ。
「あっ……やっ……奥っ」
「奥? 感じる? ここ?」
 ぐりっ、と内壁のざらつく部分を先端でこすれば、目がチカチカするほど快楽があった。
 律もそこを突かれる度に喉の奥から甘い声をもらす。
「イケそう?」
「無理っ……でも、感じるっ」
 立ったままだから触れられたのか、飯塚は内心でラッキーと思いながら、そこを突いた。
 律の花芽はぷっくりと腫れ、中を突きながらそれに触れると中がきつく締まる。
「あう……! んん……っ」
 律が一際高い声で喘ぐと、背中に回した手に力を込めた。
 肌がお互いの汗でぴったりと張り付き、律の豊かな胸が柔軟に形を変えて押しつけられる。
 上擦った息が口から放たれ、そろそろ限界だ、と飯塚は勘づいた。
 もう少し彼女を抱いていたいが、明日は客が来るのだ。我慢せねばならない。
「そろそろイくか」
 律が頷いた。顔を見れば、風呂でのぼせたみたいに目元まで赤く、とろんとしている。
 開いたままの唇を重ね、唾液が垂れるのも構わずに離せば律の脚を抱え直す。
 壁に背を預けさせ、上半身を離すと花芽を撫でながら激しく腰を突き動かす。
 ずちゅっ、と蜜が引き出される音が鳴り、床が汚れた。
 飯塚はそれに構わずに求めるままに揺さぶった。
 律が喉をそらせて消え入りそうな声をあげる。
「あっ、だめぇ……!」
 その瞬間に痛いくらいに蜜口が締まり、飯塚を追い詰める。
 ぐっと目を閉じてそれに耐えると、細かくうねる律の中をフタタに攻め立てる。重みを増した内壁に、その快楽に飲み込まれそうだった。
「すっげ……気持ちい」
 むぷむぷする中を擦りあげると、モノがぶるっと限界を訴える。
 律は息も絶え絶えだ、飯塚はしっかり彼女の体を支えて腰を動かす。
「あ……もう出る、出る」
「え……っ? あっ!」
「出るっ……!」
 律の体が離れないよう、きつく抱きしめ、中で溜まった熱を放出した。
 反動で体が弾けるような感覚に全身の産毛が総立つ。どぴゅっ、と熱い体液がゴムの中で自身のモノを濡らした。
「やべ……まだ出る」
 律は体を小刻みに震わせ、無意識にか飯塚の下腹部を押しのけようとしたが、それをなだめるように頭を撫でる。
 息を整えてその場に座り込むと、腕の中で律が胸を激しく上下させているのが目に入った。
「……大丈夫か?」
「だ、大丈夫……」
 律が頷くのを見ると、額に口づけてモノを抜いた。白い体液まみれの、赤黒い、筋だったモノだ。
 多少は満足そうにしているか。
 コンドームを取り去って、口を結ぶ。
 はあ、と息を吐き出すと、律が体をぐったりと傾けてきた。
 なんのかんの激しくしてしまったかもしれない。もう一度顔を覗き込むと、律も見つめ返してきた。
「すげえ気持ちよかった。律は……?」
「……うん。良かった……」
 そう答える声はどことなく舌っ足らずだ。
 彼女の肩を撫でると、猫のように体を曲げて頬をすり寄せてくる。
 しばらく動く気になれず、そのまま抱き合っていた。

 

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