恋愛、結婚、人間関係では、ある程度の理想はあれど、現実的な問題が出てくるもの。
「相手にとって嫌な事、傷つけるようなことはしない」
そう心から思い、誓ったとしても、それを100%実行できるかといえば、99.99%無理でしょう。
©VOICEVOX:四国めたん
「彼(彼女が)あなたを大切に思っているなら、あなたが嫌な事は決してしない」
何をしてくれるか、ではなく、何をしないか。
こういう視点も素晴らしいものですし、あなた自身も好きな人を苦しめるようなことは、同じように「したくない」と思うかもしれません。
だけど現実的に考えてみたらどうでしょうか。
大きな仕事を任された、仕事場でトラブルがあった、急に体調を崩した。
そんな時に約束していたデートに行けなかったり、連絡すら難しい場合はあるかもしれません。
家族のことも問題として浮上する可能性は高いですし、全てにおいて「あなた優先」「相手優先」は、難しいものです。
気持ちの上では最優先。
だけど今直面している問題に取り掛からないといけないかもしれない。
理想と現実には常に深い溝、もしくは壁があるものです。
その溝、あるいは壁に、はしごをかけて乗り越えていけるかどうかが肝なのです。
相手の理想希望に全て応えられる人はいるはずもなく、事情や状況、環境によっては「嫌がるかもしれないが、仕方なくしなければならない」ことは多いように思えます。
たとえばクリスマスにはデートに行きたい、と相手が思っていても、大きなプロジェクトを任されているとか、仕事でトラブルがあったなら、そちらを優先させなければならない、など。
恋愛において、「相手の嫌がることはしない」という考え方は大切な要素ですが、同時に現実的で柔軟なアプローチも必要です。
相手の理想や希望に応えることは素晴らしいことですが、全てに対応することは難しいことも事実です。
同時に、あなた自身もお相手の希望に全て応えなくてはいけないわけではないのです。
重要なのは、コミュニケーションと相手との調和です。
例えば、クリスマスにデートに行きたいという相手の希望がある場合、仕事のプロジェクトやトラブルがある場合でも、素直にその状況を伝え、相手と協力して解決策を見つけることが重要です。
溝、あるいは壁にはしごをかけて、そのはしごを強化していくアプローチを考えていきましょう。
素直にコミュニケーションをとる。
相手に自分の状況を正直に伝え、理解を求めることが大切です。
相手があなたの事情を理解してくれれば、共に解決策を模索しやすくなります。
優先順位を共有する。
重要なプロジェクトや仕事のトラブルがある、身内の問題が起きた、などの場合、それがなぜ重要かを相手に伝えることで、理解を得やすくなります。
簡単には行かないかもしれませんが、誠実に向き合えば、応援に繋がるかもしれません。
代替案を提案する。
例えば、クリスマス当日にデートが難しい場合は、別の日に特別なイベントを計画するなど、代替案を相手と共に考えることができます。
感謝の気持ちを表す。
相手の理解や協力に感謝の気持ちを表明することで、相手も満足、納得がしやすくなります。
恋愛はお互いへの理解と調和が不可欠であり、時には妥協や柔軟性も求められます。
お互いの願望や理想を理解し、コミュニケーションを大切にすることで、良好な関係を築くことができるでしょう。
「あなたを愛しているなら、彼はあなたの嫌がることは決してしないはず」という言葉には注意が必要です。
これは一見良い意図を示しているように見えますが、過度な妥協や自己犠牲を意味することがあります。
彼に犠牲になってもらって良いのでしょうか?
あなたが犠牲になって良いのでしょうか?
健全な恋愛関係では、お互いが尊重されたコミュニケーションが大切です。
完璧な関係や完全な妥協は存在しないため、時にはお互いの違いや立場を理解し合い、譲歩出来るポイント、あるいはお互いにとってベストな選択(これにも柔軟性が活きてきます。年齢や関係の深さにより、求めるものは変化していくでしょうから)を見つけることが重要です。
相手の嫌がることを決してしないことは、時には不可能であり、また無理にそれを実現しようとすることが関係に悪影響を与えることがあります。
健康な恋愛関係では、お互いが自分自身という個性であり、お互いを尊重し合い、適切なアプローチを見つけることが大切です。
コミュニケーションと理解があるこそ、信頼に満ちた、長く続く愛が築かれるのではないでしょうか。
無理な時は誰にでも必ずあるものだし、それに対してお互いの話し合いと理解・尊重、可能なら埋め合わせをする、という建設的な話し合いが出来れば、嫌がることをしない関係性ではなく、より深い信頼関係で繋がっていけるような気がします。
こういった視点を取り入れることも、健全かつで成熟した(あるいは成熟させたい)恋愛関係を築く上で非常に重要な要素ではないでしょうか。
無理な状況が生じることは避けられませんが、そのときにお互いに対話し、理解し合い、尊重し合うことが信頼を築く鍵となってくれます。
建設的な話し合いは、関係性を強化し、お互いの感情や希望を理解する手段になります。
また、嫌なことがあった場合には、きちんと話し合う事。
「デートをすっぽかされたことはとても悲しかった」
「仕事が大事なのは分かってるけど、1分でも良いから声が聞きたい。連絡して良い時間帯ってある?」
「仕事が落ち着いたらどこか連れて行ってね」
などなど、お互いに本心を伝えたり、埋め合わせを考えることで、相手の気持ちを尊重しつつ、バランスを取れるように働きかけるのも大切になってくるでしょう。
信頼関係は時間をかけて築かれるものであり、お互いに対するコミュニケーション、理解、尊重がその基盤となります。
一時的な困難や違いがあっても、お互いに協力し、解決策を見つけ出すことで、関係はより強固なものになります。
もちろんDVだとか、平気で借金だとか、ベッドに無理やり誘うとかは論外ですけどね。
これらの行動は相手を尊重せず、コミュニケーションを崩壊させかねない深刻な問題です。
他方、「与える愛情」に重点を置いた考え方もあるのではないか?と思うのです。
愛情や思いやりを積極的に示すことで、相手に安心感や幸福感を与えることができ、良好な人間関係を築くものにもなるでしょう。
それぞれのアプローチにおけるメリットを挙げてみましょう。
与える愛情のメリット。
感謝と絆の深化。
積極的な愛情表現は相手に感謝や愛情を伝え、お互いの絆を深める手段となります。
ポジティブな影響。
愛情を与えることで、相手にポジティブな影響を与え、共感や理解を促進します。
安心感。
愛情を積極的に示すことで、相手は安心感を得やすくなり、信頼関係が構築されやすくなります。
相手が嫌がることを避けるアプローチのメリット。
尊重と個別性の重視。
相手が嫌がることを避けることで、相手の尊重や個別性を尊重し、健全な関係を維持することができます。
コミュニケーションの円滑化。
嫌がることを避ける姿勢は、コミュニケーションの円滑な進行を助け、対立を減少させる可能性があります。
メリットとデメリットのバランス。
両方のアプローチには良い面がありますが、バランスが大切です。
積極的な愛情表現と嫌がることを避けること、両方を組み合わせることで、お互いが幸せで満足する健康的な関係が築かれることがあります。
一方だけに偏ることなく、相手とのコミュニケーションを通じて調和を保つことが望ましいです。
与える愛情は絆を育み、嫌がることをしない愛情は相手への尊重を重視している、ということではないでしょうか?
どちらも優れた考えだと思いますし、両方をうまく組み合わせたバランスの良い愛が、一つの理想なのかもしれません。
愛情表現は人それぞれ異なり、相手の希望・願望や好みに応じて変化するものです。
特定の状況や関係において、与えることと受け取ることのバランスを取りながら、相手を尊重し、愛情深い関係を築くことが理想的です。
重要なのは、相手とのコミュニケーションを通じてお互いの期待や感情を理解し合い、適切な形で愛情を表現し合うことです。
このようなバランスが取れた愛情が、満足のいく関係を築く鍵となるかもしれません。
パートナーシップはお互いにとって良いものであることが「実現に向けて目指してよい理想」ではないしょうか。
どんな関係でも、一方が不快に感じるような行為や態度は避け、お互いにとってプラスとなるような努力が求められます。
そうすることで、理想に現実が近づいていくことは、あるかもしれません。
一部本当に成長を見込めない人がいるのは確かなのですが、そういう人はそういう人で、「とても良い反面教師」をしてくれているのかもしれません。
自己満足というとちょっと違いますが、期待しすぎるのではなく、恋愛を通じて少なくとも自分自身は成長出来ると考えれば、得るものは多いのではないでしょうか。
それでは、ありがとうございました!
良い恋愛を楽しんでいきましょう~。