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うそとまことと 小説

第1話 出逢い

2020-10-01

 

 都筑が彼女と出逢ったのは、仕事での契約先、あるビルでのことだった。
 隣のスタジオでは映画撮影などを主としており、都筑が入るビルは姉妹建造物ともいえる。
 ラジオ番組の収録が出来るスペース、会社ものの作品ならオフィスシーンが出来る撮影スペースがある。
 そのビルのエレベーターでのことである。
 都筑はこのビルで、危機管理と、非難訓練の監督を頼まれた。
 この日エレベーターは非難訓練のため2時から使用禁止としていたのだが、不運なことに張り紙がはがれていた。徹底チェックを怠るな、としていた都筑にとっては痛恨のミスであった。

***

「琴さん、お疲れ様」
「お疲れ様です。今日はこれで失礼します」
 1時57分。
 楽屋から出たのは、さっぱりした白のシフォンブラウスに、スキニージーンズ、歩きやすい靴をはいた黒い長髪の女性。名前は上原 琴。
 メイクアップアーティストで、映画に初出演を果たした女性モデルの契約スタッフである。
 年は24歳と若く、駆け出しだがモデルの中原ミクに気に入られ、彼女の人気上昇とともに雑誌だけでなく最近映画やドラマでの仕事が増えてきたのだ。
 楽屋が使用不可だったため、急遽ビルに用意された楽屋でメイクをしていた。
 仕事が早く終わったのはこの後の避難訓練のためである。
 避難訓練自体は知っていたが、琴の不運はエレベーターの使用不可を知らなかったことだ。
 来た時に使ったエレベーターは張り紙が綺麗にはがれ、どこかに消えていた。
 琴はなんの疑いもなくボタンを押し、やってきたエレベーターに乗り込む。
 15階から1階へ。
 目的の階のボタンを押し、扉は閉まり、そしてガタン、と音がしたかと思うと真っ暗になった。
「えっ……」
 動いている気配はなく、琴突然の暗闇で耳が詰まったように感じた。
(どうしよう)
 とっさに鞄に手を入れ、感触だけでスマホを探しだして画面を表示する。
 ぽっと明るい画像が出て、多少はほっとしたが、見れば電池残量は少ない。
(バッテリー……楽屋に忘れちゃった!?)
 まずい、まずい、と思ってもどうしようもない。空調が止まったのか、エレベーター内の温度が温かくなり始める。
 空調が、止まる。
 どきん、と心臓がはね、頭が熱をもってきた。
 情けない気持ちになりながらスマホが照らす先を見れば、エレベータの操作盤の緊急ボタンだ。
 琴はそれの蓋を開き、赤いボタンをおそるおそる押し込んだ。

***

「避難訓練をはじめます。今回はエレベーター、エスカレーターなどの電力を使う移動手段が停止したものと想定しております。連絡のあった従業員の皆様は、落ち着いて指示に従って行動するように」
 ビル内にアナウンスが流れた。
 少し緊張気味の女性の声だった。
 防犯カメラを見渡せるコントロール・ルームに都筑はいた。
 ビルの従業員は私服で、彼と後輩の井上の二人は作業服を着ている。よく目立った。
 アナウンスが切れ、隣の後輩を振り返った都筑は頷く。後輩の井上は声出し確認しながら防犯カメラをゆっくり動かした。
「暗視カメラスタート。よし。よし。はーい、チェックOK」
「では、照明オフ。ビル内は暗闇だ」
「オフっと……」
 軽いボタン一つで、ビル内の照明が落ちる。
 と同時に、電力を用いた移動手段も稼働が停止した。
 都筑は連絡用のスマホを鳴らし、アナウンス室に指示を出す。
「録音Bを流して下さい」
〈はい〉
 アナウンスを知らせるベル音がビル内に響き渡る。
 暗視カメラの写す映像の中で、従業員はきょろきょろと落ち着かない様子を見せながら、ほとんどはじっと座って待っていた。
 中には訓練だと知っているためか、余裕で動き回り、ゲームをしたり、と様々な動きを見せている。
「緊急事態発生、緊急事態発生。震度5の揺れを感知したため、一時的に電力を落としました。30秒後に予備電源が稼働します。それまで落ち着いて、安全な場所で待機して下さい」
 新たなアナウンスが流れた。
「10、9……0」
 ぱっ、ぱっ、と味気ない白い照明がビル内で灯る。普段見ているオレンジに近い色、強い光と違うため、ずいぶんビルが寂れて見えた。
「よしよし。特に停電でケガした人はいなさそうですね」
「ああ。揺れがおさまった、として次だな」
「火災ですね」
「給湯室が火元だ。なるべく早く、ビルから彼らを逃がすぞ」
「はい」
 井上はカメラから目を離し、都筑はアナウンス室に指示を出す。
 流れるアナウンスは火災発生。知らせてはいたものの、流石に従業員もざわめいた様子を見せる。地震はわかるが、火は見えねばわからない。
 スプリンクラーが稼働するには火の高さが必要だ。そうなるまでの時間はおよそ……
「10分」
「10分以内に逃がす。このビルで10分でやっとスプリンクラーに届くなんて、ちょっと設備が足りないな……こうしてるうちに燃え広がるぞ」
「困ったもんですね。起きなきゃわからない。起きてからじゃもう遅い」
「そのために俺たちがいるんだろ」
 都筑がそう言うと、井上はにやりと笑った。
 都筑は検査表に×マークと理由を書き記す。ぱっと顔をあげると、エレベーター内を映した画面に、不安そうな顔をしている女性がいるのが目に入った。
 カメラはしかし、すぐに別の場所を映す。
「待て、エレベーター内の映像を映してくれ」
「へっ」
 都筑の指示に従い、井上はマウスを操って映像を探る。
 Aエレベーター、中央エレベーター、夜間用エレベーター、いや、Bエレベーターだ。
 ロングの黒髪の、若い女性。都筑が見た彼女だ。
 彼女は何度も緊急ボタンを押しているが、電力を制限しているせいか、届いてはいない。
 これも整備不良だ。報告しなければならない。
 彼女はきょろきょろと何度もあたりを見渡し、困ったように眉を八の字にして、鞄に手を入れた。中から取りだしたのはハンカチだ。
 それを口元にやって、肩を大きく上下させている。
「まずい。パニックを起こしかけてる。何階だ?」
「14階ですね。いや、15階との中間。15階に近い位置で停止してます」
「行ってくる」
「はい」
 都筑はすぐに走り出した。

***

「なんでつながらないの……?」
 息苦しさを感じながら、必死にボタンを押すがどうにも繋がらない。
 スマホはすでに電池切れだ。
 なぜか照明はついたが、どうもさっきよりも弱い光だった。
(どうしよう。エレベーターって電気なかったら落ちたりする?)
 と、考えてしまった瞬間、ぞっと冷たいものが背筋を走る。
(あぁ、やっちゃった。どうしよう、どうしよう)
 ハンカチを強く押し当て、背中を丸めた。
 目に涙が勝手に溜まってくる。
 その場にしゃがみ込んで、膝を抱えて顔を埋める。
 暑いはずのエレベーター内で、寒気がして体が震えていた。
 と、その時。
「そこにいますか?」
 男性の声だ。
 よく通る、落ち着いた低い声。
 琴は顔をあげ、なんとか立ち上がる。
「そこにいますね?」
「……っ、は、はいっ」
 上擦った、小さい声が出た。
 小さい声だったが男性には聞こえたらしく、ほっとしたような声が返ってくる。
「良かった、見つかって。ケガなどしていませんか?」
「大丈夫です。あの……」
「落ち着いて。避難訓練の一環です。電力を用いた移動手段を停止させたんです。異常ではありませんから、大丈夫ですよ」
「そ、そうなんですか……良かった。あの……でも、息苦しいんですが……」
「エレベーターは換気口がありますから、酸欠になることはありません。落ち着いて、ゆっくり息をして下さい」
「そうなんですか? 換気口?」
 琴はエレベーター内を見渡すが、それらしいものは見えない。全面、グレーの壁だが。
「穴が見えて不安になる方もいるので、ちゃんと隠しているんです。これは電力関係なしですから、エレベーターに閉じ込められたまま停電しても大丈夫なんですよ」
 男性は丁寧な口調で説明してくれた。琴は体温が戻るのを感じ、ほっと肩の力を抜く。
「お、落ちたりしませんよね?」
「落ちません。停電は影響しません。1本でもエレベーターと中の人間を守れるケーブルを3本繋いでいますし、それらが切れてもからくりで衝撃が来ないように設計されているんです。他に気になる点はありますか?」
 男性の声は上から聞こえてくるような気がした。琴はようやく冷静になってきて、上を見ながら口を開いた。
「あの……訓練が終わるまで待った方が良いですか?」
「いえ。こういう状況なので、すぐに動かします」
「迷惑じゃないですか?」
「一台だけですから、迷惑ではないでしょう。すぐに指示しますので、もう少しだけ頑張って下さい」
 男性の落ち着いた声に安心感を得て、琴はやっと笑みを取り戻した。
 扉の向こう、上の方で何か言っているのが聞こえる。やがて男性が琴に声をかけた。
「良いですか、今から動かしますよ。15階に戻します」
「あっ、はい!」
 琴が返事すると、エレベーターの照明はいつも通りに明るくなり、静かな可動音がして操作パネルの15階が点滅した。
 扉は何事もなかったかのように、平常通りに開かれる。
 ようやく見えた外の光景の中、彼はいた。
 動きやすそうな作業服、短髪。清潔感のある男性だった。
「良かった。ご無事ですね?」
 落ち着いた声に、理知的なまなざし。
 その目は琴を認めると柔らかく細められた。
「あ、ありがとうございます……」
 琴は恥ずかしくなり、額をかくようにして目をそらした。
「外に出られますか? まだこちらに用事が?」
「帰るところだったので、外に……」
「階段で良いでしょうか。訓練中なので……」
「そうですね。階段を使います。ありがとうございました」
「私も1階に戻りますので、良ければ一緒に降りますか。その……ライトなどお持ちじゃないですよね?」
 男性の申し出に琴は顔をあげる。
 確かにライト類など持っていない。
 彼はちゃんと懐中電灯を持っていた。
 昼間とはいえ、階段なら屋内のため照明もわずかだ。誘導灯があるくらいか。
 スマホは電池切れ。バッテリーは……この際考えないでおこう。
「はい。あの……ご一緒させて下さい」

***

 先を歩きながら、靴音の響く階段で都筑は懐中電灯を二人の足下に向けながら話しかけた。
「避難訓練があるとご存じでしたか?」
 彼女は壁に手をつきながら、何やら重そうなリュックを背負って後ろをついてきている。都筑の質問に考えるようにした後、返事をした。
「聞いていたんですけど、詳しくは知らなくて。あの、私はここの従業員じゃなくて、映画に出演する者のスタッフなんです」
「そうでしたか。エレベーターの張り紙を見ませんでしたか?」
「張り紙って?」
「張り紙って? って……見ていない?」
「見ていませんが……」
 都筑が上半身をねじって振り返ると、彼女は小首を傾げ、まっすぐに都筑を見返した。
 嘘ではなさそうだ。
「いえ、エレベーターやエスカレーターは、全て”1時40分より使用禁止”という張り紙をしていた……つもりだったのですが、ご覧になっていないなら、エレベーターに閉じ込められたのはこちらの不手際です。大変、申し訳ありません」
「へ? え?」
 彼女は状況を飲み込めていないようだ。
 おそらく都筑が何者かも知らない。自己紹介が必要だと考えた。
「私は今回、災害時の避難や、その際のビル内の不安点・改善点を調べるために派遣されたリスクマネジメントの者です。名前は都筑 普と申します」
「あ、訓練の。私は上原 琴と申します。俳優の中原ミクさんのメイク担当です」
 琴は素直に頭を下げた。
「上原さん。確認を怠ったためにあんなことになってしまって、本当に」
「ああ、いえ。避難訓練があるのは聞いていたし、注意しなくちゃいけなかったんですけど、私もよく考えてなかったので。それにエレベーターは安全なんだって知れて、ラッキーです。それより今何階ですか?」
 琴は話を変えた。都筑はそんな彼女に感謝しながらも、やはりぎりぎりまで確認を怠ったことが悔やまれる。
 ライトで踊り場を照らせば、8階と7階が表示されていた。
「半分まで来ましたね。お疲れでは?」
 都筑がそう言って振り返ると、琴は曖昧に笑みを見せる。
「大丈夫です」
 遠くに足音が聞こえた。
 避難訓練でビルの従業員たちが外へ向かっているのだろう。
「どこから降りるんでしょうか」
「メイン階段でしょう。あそこは流石に、設備も広さも充分ですから」
「あそこは?」
「こちらは少し、手入れが必要かと思いますよ。誘導パネルもボロけている」
 都筑がライトで照らすと、パネルのヒビが浮かび上がる。
「本当だ。すぐ見つけられるものなんですか? それとも事前調査?」
「事前調査ですね。あそこにシールを張っているでしょう。改善の余地あり、と我々で示したんです」
「へぇ~」
「上原さんはなぜこちらのビルに?」
「あぁ、映画の撮影で隣のスタジオを使うはずだったんですけど、楽屋でちょっと色々あったみたいで、急遽こちらに」
「色々ですか」
「色々ですって。白い泡だらけになってたって」

***

 二人が階段を降りている間、コントロール・ルームで井上はアナウンス室と連絡を取りながら気になるものを見つけていた。
 ころころとどこかへ飛ばされていく、紙を丸めたようなゴミ。
 かろうじて読める、【避訓……め……使……可】の文字。
 張り紙があったのはBエレベーターホールから遠い、女子トイレの前。
「なんでだ、こりゃ」

***

〈お知らせします。本日の避難訓練は終了しました。ご協力に感謝します〉
 アナウンスがビル内外に流れる。
 従業員達は軽く体を動かしつつ、何かおしゃべりをしている。
 玄関ホールに移動を促し、都筑はマイクを手にして彼らと向き合った。
「えー、本日はお疲れ様でした。避難訓練の担当として派遣されました、リスクマネジメントの都筑と申します。皆さまの落ち着いた行動の甲斐もあり、予定通りに訓練は終了。緊急・災害の際には今回の訓練を糧とし、迅速かつ冷静に行動されますよう」
 ぱらぱら、と拍手がホールに響く。
「では、今日はこれで失礼いたします」
 井上を連れ、都筑はビルの管理人と話すために管理人室へ向かった。

***

 琴はそれをホールの端で見ていた。
 階段を降り、コントロール・ルームで都筑とその後輩だという井上の二人に思い切り頭を下げられ驚いたものだったが、琴自身は特に気にしていなかった。
 都筑が誠実に対応してくれたことに間違いはないし、訓練があると知りながらエレベーターに乗った自分にも非があると考えていたからだ。
「ねぇ、あの人かっこよくない?」
「都筑さんだっけ? 良いよね」
 なぜかそんなおしゃべりの内容が耳に入ってきたが、帰り支度を整えるため、足早に隣のスタジオに向かった。

***

 琴は帰りの電車に揺られていた。
 車窓には夕日が沈んでいくのが映る。
 駅に到着したが、まだ目的の駅ではない。琴の乗る車両には新たな乗客は少ない。
 背もたれに体を預けていたが、視界の端に都筑の姿が入り目を開いた。
 作業服姿ではなく、黒のTシャツに色の浅いジーンズだ。
 荷物の多そうな鞄を持ち、車両の端に寄って立った。
 何となくその姿を見つめていると、視線に気づいたのか都筑が振り向いた。
(あ)
 ばっちり目が合い、琴は何となく気恥ずかしくなり、曖昧に笑みを浮かべて会釈した。
 都筑も驚いたように目を見張ったが、やがて会釈を返し、声をかけてきた。
「お疲れ様です」
「お疲れ様です。同じ電車だったんですね」
「今日は、ですよ。いつもは乗らない電車ですから」
 それなら奇遇だ。琴も現場によりけりなので、いつも違う駅、交通手段を取る。
 都筑もそうだというなら、こうして同じ時間に同じ電車というのは珍しいことだろう。
「そうなんですか? お仕事によるんですか?」
「そう。あちこちに呼ばれるので……上原さんも現場は同じとは限らないのでは?」
 撮影場所は確かにいつも違う。
 スタジオは決まった場所だが、琴が参加し始めたころには企画物でロケーションにこだわりが出ていたのだ。
 琴は頷いた。
「そうです。いつも違います」
「大変では?」
「うーん。慣れてきました。最近はミクさんと現地の喫茶店巡りしたりして、余裕も出てきたかな……」
「前向きですね」
 都筑は目元を和らげる。
 琴はその視線から逃げるように、髪を触るフリをした。だが嫌な気分ではない。落ち着かないだけだ。
「都筑さんもあちこち行かれるんですね。どんなところですか?」
「大体ビルです。商業だったり、普通のオフィスだったりしますが、今日みたいな録音スタジオを兼ねたところはあまりなかったので、新鮮でしたね」
 なんてことのない会話をしながら、3分が過ぎた。電車は速度を落とし、アナウンスが流れる。琴の乗換駅が近づく。
「あ、私、ここで……」
「お疲れ様でした。あー……何か、気分に影響があったら、うちの会社にもご連絡下さい。私の名前を出せば、通じます」
 都筑はすぐに名刺を差し出した。会社名、彼の名前、肩書き。
「大丈夫ですよ。むしろエレベーターのことを知れたので、これから安心して乗れます。でも名刺はいただきます」
 琴は名刺を受け取った。
 扉が開き、都筑に見送られて電車を降りる。
「失礼します」
「はい、失礼します」
 扉が閉まり、お互いに会釈すると琴は歩き出した。
 何か、心地良い疲れに包まれた気分だった。

***

 琴が階段を昇っていくのが見えた。
 都筑はそれを見送りながら、ふーっと息をついて背を扉に預けた。
 彼女の言葉には救われるが、お人好しが過ぎないか?
 そんな風に感じてしまう。
 井上からは「いたずらか何かの可能性がある」と報告を受けた。
 いわく、Bエレベーターの張り紙らしきものが、かなり離れた場所にある女子トイレの前で見つかったというのだ。
 それだけでいたずらだとは断定出来ないが、確かに気になる話だ。
 張り紙はぐしゃぐしゃになっていたらしい。
 井上が回収し、確認したところ字体も日付も今日のために用意したものに間違いなかった。
(いたずらね……いい歳した大人がやることかな)
 エレベーターを使うと知ってのことなら、いたずらの範疇を超えている気もするが。
(なんであれ、カメラを確認すれば防げたはず。結局はこっちの問題だ)
 都筑はカメラの向こうで不安げにしていた彼女の様子を思い出し、肩が重くなるのを感じた。

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  • この記事を書いた人

深月カメリア

ライター:深月カメリア 女性特有の病気をきっかけに、性を大切にすることに目覚めたXジェンダー。以来、性に関して大切な精神的、肉体的なアプローチを食事、運動、メンタルケアを通じて発信しています。 Writer:Camellia Mizuki I am an X-gender woman who was awakened to the importance of sexuality by a woman's specific illness. Since then, I've been sharing an essential mind-body approach to sexuality through diet, exercise, and mental health care.”

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