広告あり 短編小説「リビドーの夜」

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エリカは、ナオキと付き合って3年目に突入した。

二人とも年齢も30歳前後となり、仕事に追われる中でも交際は順調。

生活のペースはすっかり落ち着いてきた。

共に過ごす時間は増え、二人は無理なく心地よく過ごしている。

でも、それが次第に「日常」になり、どこか新鮮さが薄れていった。

恋人としてのときめき、情熱――どこかに置き忘れてきたような気がする。

そんなことを思いながら、エリカはナオキに「次の土曜日、デートしよう?」と声をかけた。

久しぶりの外出デートだが、どこか物足りない。

予定は、夕方には家に帰ってまったりすることに決まっているから、最初から「いつも通り」の展開が待っているのは分かっていた。

でも、それでもいい――とエリカは思う。慣れた関係だからこそ安心できるし、無理に新しい刺激を求めるのも疲れる。

けれど、何かを変えたいと思う気持ちはどこかにあった。

その時、同僚の真由美から面白い話を聞いた。

「この間、合コンに行ったんだけど、香水変えたら、モテるようになったんだ~」

「香水?」

エリカは少し驚いた。

香りでモテるなんて――と思っていたけれど、話の詳細を聞いてみると、どうやら真由美が使った香水は、華やかで妖艶な香りではなく、どちらかというと「可愛らしいフェミニンな香り」だったという。

「そんな香りで?」

と疑う気持ちが一瞬よぎったが、同時にエリカは興味を引かれた。いつも使っている香水を変えるだけで、モテるようになるなんて。

ちょっとした変化で、日常にどんな影響を与えるのか――その可能性に心が躍った。

「試してみようかな」と思い立ち、オンライン限定だというその香水を買ってみることにした。

届いた香水のボトルは、予想以上にシンプルなデザイン。

そして香りを嗅ぐと、確かにその香りは妖艶さとは無縁の、むしろ純粋で心地よいフェミニンな香りだった。

「これがモテる香り?」

エリカは少し笑った。確かにいい香りではあったが、特別な感じはない。

「真由美ったら香水でモテたなんて言ってたけど、自慢したかったんじゃない?素直に合コンで圧勝したって言えばいいのに」

と思いつつも、せっかくだ。

エリカはデートの日にこの香水をつけることに決めた。

ナオキとのデート。いつも通りの時間が流れるだけだと思っていた。

 

デート当日、エリカはいつもより少しだけ気を使って、髪飾りをつけて鏡を見つめていた。

ふわりとした巻き髪の横に、小さな花のピンを飾り、普段よりも少しだけ華やかに仕上げてみた。すると、目の端に何かが光っているのに気づく。

香水の瓶だ。

真由美が言っていた、「モテる香り」とやらを試す日が来た。

(男性をその気にさせるとか言ってたけど……)

と半信半疑で思いながらも、エリカは香水の瓶を手に取る。その香りは、確かに軽やかでフローラルな香りがふわりと広がり、嫌味が全くない。心地よい香りだと思ったけれど、どこか物足りなさを感じる自分がいた。

「まぁ、香りは良い感じだし……」

そう言いながら少しだけ耳の裏につけると、香水の微かな香りが自然に肌に溶け込んでいった。

最後にその香水を小さなポーチに忍ばせて、家を出る準備が整った。

いつも通りのカジュアルな服装を選び、軽く手を振りながら玄関を出る。ナオキが待っている車へと向かう道すがら、少しだけ胸が高鳴るのを感じる。

車の中でナオキがエリカを迎え入れた。

「なんか今日、いつもと違う?」

と、からかい混じりに言って、エリカをじっと見つめる。彼の目には、いつもと違う何かを感じ取ったのだろうか。

「え?」

エリカは驚いて眉をひそめた。

「そう?」

「うーん、なんかさ、ちょっと変わった感じ。」

ナオキは軽く笑いながら言うが、どこか嬉しそうな表情だった。

エリカは思わず顔を赤らめ、少しだけ顔を背ける。

「あ、髪飾りをつけてみたの」と言いながら、香水のことは言わなかった。今更ナオキの視線を恥ずかしく思うなんて、今日はちょっと浮かれているかもしれない。

車を走らせながら、気になっていた海辺の喫茶店に向かう。

海の見える窓辺でランチを楽しみながら、エリカはナオキの隣に座り、穏やかな時間を過ごした。

いつも通り。

これが「二人の完璧なデート」……。

続いて映画も観る予定だし、暗闇の中で手をつなぐこともできる。

でも、エリカの中で何かが引っかかっていた。

(悪くない、悪くないけど……)

こんなに穏やかなデートもいいけれど、たまには、ときめきが欲しい。そう思ってしまう自分がいる。

映画が始まり、暗闇の中、エリカはそっとナオキの手に触れてみた。

心の中でドキドキしながら、手を重ねる瞬間を待っていた――しかし、ナオキはすぐに手を引いてしまう。

「え?」

エリカは驚き、目を見開いた。

何が起こったのか、頭が一瞬混乱した。

ナオキが自分の手を引いた理由が分からなかった。

「……ごめん、ちょっと手が汗ばんでるから」

ナオキは照れくさそうに言うと、エリカの手をあまり見ようとせず、目をそらした。

その一言で、エリカの胸に冷たい波が広がった。手を引かれたことに、驚き以上のショックを感じた。

(もしかして、私たちってやばい状態?)

心のどこかで、ナオキが嘘をつくわけない、と冷静になろうとする自分がいた。

でも、もう一方で、「本当に?」とその言葉を受け入れられない自分がいる。

香水は、ほんの少しの変化をもたらすはずだった。でも、エリカが感じたのは、その小さな香りよりも大きな距離だった。

 

エリカは車の中でうつむいたまま黙っていた。

さっきのことが頭の中で何度も反芻され、胸が重たく感じる。

彼が手を引いたあの瞬間、エリカは自分の立ち位置を見失ったような気がした。

気になる香水をつけても何も変わらないのではないか、それどころか、二人の関係はもう終わりに近づいていたのではと、心の中で不安が広がる。

夕陽が沈みかけ、橙色の光が車窓を照らしていたが、その美しい景色すらエリカには遠く感じられる。車の中で無言のままで、ただ時間が過ぎるのを待つような気分だった。

いつも通りのスーパーへ向かう道路をぼーっと見つめていると、ナオキが突然口を開いた。

「ちょっと寄り道する?」

その言葉に、エリカは驚きつつも、何となくそのまま返事をせずに頷いた。

いつも通りではない道。

どんどん暗くなる場所へと車は進んでいった。

夕陽が沈み、辺りはますます薄暗くなっていく。エリカは不安に思いながらも、どうしてこんな道を選んだのか、ナオキの意図がわからないままだった。

そのまま車は防波堤近くの駐車場に停まる。ナオキはシートベルトを外し、静かに車を降りる様子を見て、エリカも重い腰を上げて降りる準備をした。

「どうしたの?」

とエリカが言おうとした瞬間、ナオキが再び近づいてきた。彼の顔がだんだんと近づき、エリカはドキリとした。

目を閉じ、何かが始まるのを感じた瞬間――彼の唇が触れる前に、耳元にナオキの体温を感じて、思わず目を開けた。

「今日、すごいムラムラする。家まで待てない」

彼の言葉にエリカの心臓が跳ね上がった。

ナオキと目が合った瞬間、彼のその強い視線に驚きが走る。そのまま、ナオキが一気にエリカに近づき、唇を噛みつくようにキスをした。

「――!」

エリカは一瞬言葉を失い、体が硬直してしまう。

予想もしなかった。

急に強引に迫られたことで、目の前が真っ白になる。

ナオキの唇は、まるでエリカを試すように、激しく、そして深く絡みついてくる。

エリカはその熱さに驚き、最初は受け止めきれなかったが、次第に彼の手が背中に回り、身体を引き寄せられるたびに、抗えない何かが心の中でざわめいた。

(どうして?こんなに……急に)

ナオキの思わぬ行動に、エリカの胸の中で混乱と興奮が入り混じる。

舌が入りこみ、熱が絡み合う。

エリカの混乱などお構いなしだ。それでもエリカもどんどん頭がくらくらしてくる。

不安と興奮の中で、ナオキの熱がますます強くなるのを感じて、次第にエリカも無意識にその熱に応えている自分に気づく。

 

キスされながらも、彼の手はエリカのブラをはずし、服の上から揉みしだいていく。

「もう起ってる……今日反応いいな」

「い、いきなり触るから……」

彼は耳元を丹念に愛撫しながら、エリカの充血して立ち上がった乳首を親指の腹で何度もこね回す。

その度に熱い刺激が秘部に溜まっていく。

(まさか、香水のおかげ?その気にさせるって……)

エリカはわずかに残る冷静な部分でそんなことを考えた。

そうしている間にナオキの手は下肢へ伸びていく。

耳に入りこむ水音。

興奮したナオキの息遣いに、車内はどんどん熱気と湿気を帯びていく。

「待って……」

というが、ナオキはじっと見つめて

「もうこんななのに?家まで待てる?」

と試してくる。

「ナオキ……今日変だよ」

「エリカのせいだって。今日、すごい女の香りする。我慢するのに必死だった」

と言って、着実にエリカを追い詰めていく。

甘い香りは二人の体温に変化し、濃密な世界を作っていた――「今日はもう、離せないから」とナオキは額に汗を浮かべながらそうささやいたのだった。

終わり。

さてこの香水は?

LCラブコスメさんオリジナル香水「リビドーシリーズ」です。

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